カナダとありがとうとバンドエード|みんなの旅話

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カナダとありがとうとバンドエード

RH さん

2022/03/29 投稿

 

わたしがワーホリでカナダのバンクーバーに滞在していたときのことです。

ある日、電車にのっていると一人の男の子がどこかで切ってしまったのか、
指から血を流しているのをみかけました。

持ち合わせていた絆創膏を差し出し、
「使いますか?」と声をかけると、
その子の父親らしき人が「ありがとう」といって
男の子に絆創膏をはってあげました。

数日後、わたしがのっていたのは乗客でいっぱいのバス。
座るところがないのがないので立たなければならず、
ポールを持って立って乗車していました。

ぼーっと窓からの景色を見ながら目的地まで向かっていると、
どこでケガをしたのか、指から出血しているのを確認。「

たいしたことないだろう」そう思ったわたしは
軽くティッシュで拭っただけで対処していました。

バスが数分走ったあと、とある停留所で停車。
数名の乗客が下車するなか、見知らぬひとりの女性が
バスを降りるタイミングで「どうぞ」と
サっとわたしに差し出してきたのは絆創膏。

「ありがとう」と、すこし驚きながら、
わたしがお礼を伝えたのは伝わったかどうか・・・
バスを降りたあと、すぐに去っていきました。

絆創膏をうけとってからすぐ、嬉しい気持ちになりながら、
自分もつい最近同じような経験をしたことをとっさに思い出し、
その驚きと同時になんだかほっこりしました。

たくさんのやさしさに触れたカナダでの生活。
自分ももっと他人を思いやり、助け合える人になりたい
と思うきっかけになりました。

バスといえば、ほぼ全員といっていいほどの乗客が
バスを下車するときにドライバーにかける言葉があります。
「ありがとう!」
出口とドライバー席は少し離れているので
けっこう大きめの声でのやりとりが聞こえます。
そしてドライバーもそれに答えるように、「
どういたしまして」「もちろんだよ!」と返してくれます。

こういったやり取りも日本にいるときは
一度も見かけることがなかったので、とても素敵だなと思いました。

同じように感謝を伝えたい。
最初は恥ずかしがって大きい声で「THANK YOU!」
ということをためらっていたわたしも、
数か月後には大きな声でつたえられるようになりました。

カナダでの生活は語学のみならず自分自身も
大きく成長させることができた素敵な経験となりました。
ありがとう。

旅トクアドバイス

バンクーバーのバスは時間通りにこないことが多いです。遅くくることはもちろん早く来ることも。