
コロナ以降初めての海外旅行 ― 台北で思い出した"旅の感覚"
MIKIMIKI さん

2026/04/23 投稿
コロナが世界を覆ってからというもの、
あれほど好きだった海外旅行への情熱が、すっかりどこかへ消えてしまっていた。
以前は年に2~3回は必ず海外へ出かけ、空港の匂いや機内のざわめき、
異国の空気を吸い込む瞬間が何よりの楽しみだったのに、
気づけば家にこもる生活が当たり前になっていた。
そんな私に「台湾行かない?」と声をかけてくれた友人がいた。
最初は気持ちが動かなかったが、
久しぶりの誘いに心の奥がふっと温かくなり、
気づけば「行こうかな」と返事をしていた。
行き先は3回目の台北。
広島空港から大好きなチャイナエアラインに乗り込む。
しかもビジネスクラス。
久しぶりの海外旅行にしては贅沢すぎるスタートだが、
座席に身を沈めた瞬間、あの"旅が始まる感覚"が一気に蘇った。
静かなキャビン、ふわりと漂う機内食の香り、
ゆったりとした時間。
コロナで忘れていた高揚感が、胸の奥でじわじわと広がっていく。
台北に到着すると、空港から電車でホテルへ向かった。
チェックインを済ませ、部屋に入ると、
どこか懐かしい"海外のホテルらしさ"が漂っている。
水はけの悪いシャワー、少し湿った空気、独特の匂い。
日本では感じない不便さも、なぜか旅の一部として愛おしく思えた。
夜は久しぶりの夜市へ。
しかし、歩き始めてすぐに気づく。
――あれ、匂いがきつい。
昔は平気だったはずなのに、年齢のせいか、
コロナで外出が減ったせいか、刺激の強い香りが妙に気になってしまう。
結局、夜市は早々に切り上げ、街をぶらぶらと散歩することにした。
それでも旅の楽しみはしっかり味わった。
物価の高さには驚愕したが、
ずっと食べたいと思っていたフカヒレやアワビ料理を、
まるで"一生分"と言えるほど堪能した。
占い横丁では経営運を見てもらい、結果は「まずまず」。
悪くない。
むしろ、背中を押されたような気持ちになった。
そして、旅の締めくくりはやっぱり小籠包。
熱々の肉汁が口いっぱいに広がり、歩き疲れた身体に染み渡る。
「ああ、やっぱり台湾はいいな」そう思える瞬間だった。
最終日は空港近くのハイアットに宿泊。
日本語が通じず、少し戸惑いながらも、これもまた旅らしい。
翌朝、帰国便に乗り込む頃には、胸の中にひとつの思いが芽生えていた。
――また旅行に行きたい。
コロナで冷めていたはずの旅心が、台北の空気に触れたことで再び灯った。
楽しい時間は本当にあっという間だったけれど、
その短い時間が、私の中に眠っていた"旅を愛する気持ち"をしっかり呼び覚ましてくれた。

台湾は物価が上がっており、日本と同じか少し高め。夜市は匂いが強いので、早めか遅めの時間帯が歩きやすい。ホテルの水回りは海外仕様と割り切ると楽。移動は悠遊カードが便利で、占い横丁は日本語も通じる。小籠包や海鮮は名店を選べば間違いなく満足できる。無理に予定を詰めず、ゆったり楽しむのが旅を成功させるコツ。








