世界一ケーキの美味しい街
enjoywien さん
2022/04/01 投稿
ヨーロッパに旅行へするなら是非寄って欲しいオーストリアの首都ウィーン。
クラシック音楽ファンだったこともありウィーンに1週間滞在しましたが、
素晴らしいクラシック音楽と同じくらい印象に残っているのがケーキの美味しさです。
海外で美味しいスイーツといえばイタリアのジェラートやフランスのマカロンが有名ですが、
ウィーンのケーキはどこのお店のものでも日本人に合う美味しさ、
むしろ日本のケーキより美味しいのではないかと思うくらいの素晴らしさでした。
ウィーンのケーキの中でも一番有名なのが、
トルテ戦争という裁判まで巻き起こしたザッハトルテ。
ホテルザッハーか、カフェデーメルか、どちらのザッハトルテが元祖、
つまりオリジナルなのかを巡っての裁判でした。
ホテルザッハーの経営者の息子がカフェデーメルで修行していた時期に
完成させたレシピでしたが、その後ホテルが経営難になり、
そのレシピもデーメルへ売却されてしまいます。
しかしその後もホテルでザッハトルテを売り続けたため
裁判へと発展してしまいました。
結局、レシピを開発したのがホテルザッハー側だったということもあり
ホテルの勝利ということで決着が付いたのですが、
ケーキのレシピを巡って裁判にまで発展してしまう、
ウィーンの人々のカフェやケーキへの思い入れが感じられるエピソードです。
現在はウィーン中のカフェでザッハトルテを作る許可がでています
(ホテルザッハーのレシピではない)が、
ホテルザッハーで食べられるザッハトルテには"オリジナル・ザッハトルテ"と書かれた
丸い小さなチョコレートが、
カフェデーメルのザッハトルテには"エドワード・ザッハトルテ"と書かれた
三角のチョコプレートが乗せられています。
もちろんウィーンに行くならザッハトルテの食べ比べは必須ですが、
カフェデーメルで必ず食べて欲しいのがアンナ・トルテ。
ヘーゼルナッツ系のジャンドゥーヤチョコクリームを使っていて、
人生で食べたケーキの中で本当にダントツ一位の美味しさでした。
あまりの美味しさにテイクアウトしてホテルの部屋でも食べてしまいました。
デーメルは日本にも出店していて、それはそれで美味しいのですが、
残念ながらあの素晴らしい味はウィーンでしか食べさせてもらえないようです。
ウィーンのケーキはどこのカフェでも、一切れがしっかりずっしり大きいので、
カフェ巡りでいろいろな種類を食べられなさそうな時は、
是非テイクアウトしてみてください。
ちなみにプラスチックフォークはもらえないので、日本からフォークを持っていくか、
飛行機の機内食ででてくるカトラリーセットでフォークを使わず持っていくのがいいと思います。
クラシック音楽の都ウィーンという印象が強いですが、
おしゃれなカフェで素晴らしいケーキを食べに是非ウィーンへ行ってみてください!
席で渡されるメニューにはケーキの名前しか書いておらず、発音もできないしどのケーキかもわからないので、ケーキが並んでいるショーケースの写真を撮っておき、店員さんに見せると間違いなく自分の食べたいケーキを注文できます。