大好きになった中国|みんなの旅話

お客さまの声|クチコミ・評判

大好きになった中国

xiexie39 さん

2022/05/10 投稿

 

仕事で3年間北京に駐在しました。駐在先が北京と決まったときは不安でした。
連日、日本では北京の大気汚染の深刻さが報道されていたからです。

しかし、住めば都とはよく言ったもので、北京での生活が始まると、
想像以上に発展している北京、言葉が通じなくても感じる中国の方の温かさに、
渡航前の不安はなくなっていました。

生活を立ち上げるために、人民元が必要だったため、
ドルユーロさんにもお世話になりました。

100元(当時約1,700円)が最高額だったので、
かなりの厚さのお札をお腹に抱えて飛行機に乗りました笑

毎日が新鮮で、街を歩くだけでもたくさんの発見がありました。
公園の青空の下で営業する床屋さん、
道路でブタを散歩させるおばあさん、
春の風物詩、マオマオ(柳の種子)...。

そういえば、すぐに覚えた言葉は「太?了。」と「冰的。」でした。
観光地で日本人と気づかれると、明らかに高額な価格を示されたものです。

そんなときは、「太?了。(高すぎる!)」と言って、価格交渉スタート。
帰国する頃には、価格交渉の楽しさを覚え、
現地の人以上に値切り上手になっていた気がします。

もう一つの「冰的。(冷たいもの)」は、
冷たいものを出してほしいときに使います。
東洋医学が生活に根付いている中国では、冷たいものを体に入れることは、
よくないと考えられ、水もビールもだいたい常温で出てきます。

だから、冷たいビールが飲みたいときは、「冰的。」が不可欠です。

先輩の駐在員の受け売りですが、
中国を旅していると世界一周している気分になります。
中国4000年の歴史を感じる建造物はもちろん、砂漠(敦煌)、氷の世界(哈??)、
欧州のクルーズのような景色(天津)...3年間では周り切れないほど、
魅力ある国でした。

その中でも、特に心に残っている地域をランキングで。
1位 西双版?での少数民族との出会い 西双版?や麗江などを巡って旅をしていたとき、
白族のおばあちゃんに会いました。
おばあちゃんは、日本という国を知りませんでした。

飛行機でどれくらい?とかどんな国なのか、
標準語を話せるお孫さんを経由しながらおしゃべりをしました。
時間を気にせずのんびり過ごした大切な思い出です。

2位 登封の少林寺 少林寺の映画で予習して臨みました。
修行の跡として有名な、木にあいた穴、凹んだ床。どれも興奮でした。

少林寺薬局で爆買した薬は、効果抜群でまた買いにいきたいくらいです。
少林寺の学生の集会やショーをみましたが、
表に出ているときのキリッとした表情と楽屋裏での
子供らしいふるまいのギャップが素敵でした。

ちょうど、建物の補修を行っていて、
瓦の裏に名前を残してもらうという、貴重な経験もできました。

3位 成都のパンダ基地 パンダのお世話ボランティアに挑戦しました。
ボランティアと言いながら、2、3万円くらいお金を支払います。

小屋の掃除や、餌作り、餌やりなど貴重な経験ができました。
私が餌をやった少年パンダは希望(シーワン)という名前でした。
パンダの生態にふれる貴重な経験でした。

日本では、中国に批判的な報道も多いけれど、(政治のやり方はともかく)、
中国にはすてきな人がたくさんいて、魅力あるものもたくさんあります。
コロナが落ち着いたら、たくさんの人が中国に
足を運んでくれるといいな、と思っています。

旅トクアドバイス

私が旅で大切にしていることは、現地の人との触れ合いです。だから、日本からのパッケージツアー等はあまり利用しません。ホテルと飛行機だけとって、あとは、現地の人に聞いたり、どうしても日本語でのサポートや説明が欲しいときだけ、現地ツアーに申し込んでいます。そうすることで、自分が気に入った場所に留まり、ゆっくり過ごすことができます。ホテルやレストランの食事もいいですが、食堂で地元の方とカタコトの言葉でおしゃべりを楽しみながら過ごす時間は格別ですよ。