カナダでのスローライフと相棒のリンガ|みんなの旅話

お客さまの声|クチコミ・評判

カナダでのスローライフと相棒のリンガ

はる さん

2022/05/11 投稿

 

数年前、カナダに留学へ行ったときのお話です。
私は田舎生まれ田舎育ちのため、 昔から田舎が大好きでした。

高校を卒業し、学びたいことがあり上京しましたが都会に疲れてしまい...。
そんなとき、一度きりしかない人生、
日本を離れて生活をしてみたいという思いから
1年間カナダに留学をすることを決めました。

最初はカルガリーという都市にいましたが
どうせならもっと自然豊かなところで生活したいと思い、
思い切ってデンマンアイランドという小さな島に移りました。

デンマンアイランドはバンクーバー島の ガルフ諸島のひとつである小さな島。
人口は約1000人ほどで島の住民は ほとんどが顔見知り。 全く知らない土地。
知り合いなどもちろん一人もいない。

田舎に行けば行くほど求められる英語力。
最初は不安だらけでしたが それと同時にとてもワクワクしていました。

リンゴ農園をされているご家族の家で ファームステイをすることになり
私はここで2ヶ月間生活することに決めました。

海と動物と緑に囲まれて農作業を手伝いながら生活をする。
人生の中で最高の経験でした。 りんご農家での仕事は9:00 am から始まります。

私の仕事は冬の間眠っていたりんごの木のケアや
りんごジュースの空き瓶を洗うこと。

手作りのりんごジュースは全てオーガニックで
私が今まで飲んだ中で1番濃厚で美味しかったです。

オーナーが時間と愛情をたっぷり込めて作った りんごジュースだもん、
そりゃあ美味しいはずです。

ファームステイ先で飼われているリンガという犬がいました。
彼女は毎日朝から私の仕事についてきてずっと私を側で見守ってくれていました。

仕事は15時くらいは終わるため、 そのあとは自由時間でした。
携帯もパソコンも使えない生活。

自由時間は動物たちと触れ合ったり、
海で牡蠣を拾ったりと自然の中で本当に のんびりと過ごしました。

トイレはここでと渡された小さなバケツ。
シャワーは屋外でお湯が出せるのは決められた数分間。

同じ地球上に住む人間なのにこんなにも 様々な生き方がある。
もっと色んな世界が見たいしもっとたくさんの経験をしたいと心から思いました。

島で採れた新鮮な野菜を使った、
ホストマザーの料理は健康的で 何より本当に美味しくて。

家の前に広がる海では簡単に 大量の岩牡蠣が採れる。
新鮮で身がぷりぷりで美味しすぎて感動して
暇があれば海へ牡蠣獲りに行きました(笑)

本当に幸せな島生活でした。
カルガリーやバンクーバーも とても過ごしやすく、良い場所でした。

でも本当の"カナダ"を知れたのはこの島でした。
現代社会ではいつでも、どこでも、 携帯とにらめっこし、
PCで何でもできてしまう時代です。 とても便利な世の中だと思います。

でも技術の進歩は本当に人を幸せにするのでしょうか。
現代社会での生き方も考えさせられました。

2ヶ月間、リンガとはどこへ行くにも一緒でした。
リンガは島生活での大事な相棒でした。
いつかまたここに戻ってこれる日がきますように。

ちなみにリンガという名前は、
リンゴ農園をされていることから 日本語の「りんご」から取ったそうです。

旅トクアドバイス

旅行が大好きでよく行きますが個人的にはツアーで行くよりも自分で自由に行動できる方が好きです。ツアーならではの魅力などももちろんあると思うので一概には言えませんが、現地の人との交流が深められるのでやはり個人で行く方がおすすめです。