新鮮なマグロが食べられる神秘の中東の国
ヒッサマン さん
2022/05/11 投稿
中東はオマーンでの出来事です。
写真は首都マスカットにある旧市街の中心部を宿泊先のホテルから、
眺めを意識して撮ったものです。
ちょうど手前の湾沿いに、白い建物が沿って立っています。
これは何だかわかりますでしょうか?
実は漁港の魚市場でして、新鮮な魚介類が早朝から並んでいます。
マスカットには深夜入りし、翌朝、早起きしたため、
偶然にも市場の空いている時間帯に立ち寄ることが出来ました。
ただでさえ、アジア人が珍しい土地柄ですので、中に入るや否や、
たくさんの目線が注がれて、やや圧倒されました。
ちょっと怖いかな?くらいに思っていましたら、
市場の人に声をかけられました。
どこから来た?との会話から、日本人ですよ~と返答したところ、
日本人はツナ(マグロ)が好きなのを知ってるぜ?
ここにはマグロがたくさんある。
良ければ切ったのがあるから、食っていけ!
なんて言われたんです。
海外ですと、それなりに警戒心もあって、
食べたら法外な料金でも取られるんじゃ・・・
と思いながらも、ごめんなさい、旅人なんだけど、
マグロを食べられるようなお金も持っていないんだ、またの機会に!と言うと、
何を言ってる?切ったのがあるから、それを食べてほしいんだ、
お金は要らないよ!との返答が笑顔で帰って来ました。
それでも疑うのが海外での心得。
こういう時は、勇気を持って相手の目を見ること。
そして周りの状況を見て、逃げられる、
または助けを呼べるような状況であること。
これらを気にかけながら、安全を考えた判断が必要です。
私の場合ですが、屈託のないその笑顔から、
握手で返すことにしました。
そして、マグロを頂くことに! ざく切りの大ぶりの赤身でしたが、
塩を少し振って食べると、もううまいのなんの! おいしい!と素直に言うと、
目の前でどんどん切ってくれます。
それこそ10切れくらい食べましたが、まったく気にする様子もなく、
旅をエンジョイしてね!また来てね!とも言ってくれました。
がめついですが、こんなにうまいマグロが食べられるなら、
しょうゆを持ってこれば良かったよ!なんて笑って返答し、
何事もなく、市街地へ繰り出すことが出来、
朝からとても気持ち良い思いで過ごすことができました。
名も知らぬ旅人に対し、物珍しさもあってか気さくに声をかけてくれて、
そして結果としては100%の善意で、接してくれた訳です。
旅にはトラブルもあり、安直な行動は控えるべきですが、
人の温かさを信じたい、そう思える出来事でした。
海外では、慎重すぎるくらい慎重に行動する必要があります。やはり、危険な目にあったりするリスクがありますので、当然の心構えです。 でも、時に冷静な判断も必要です。なんでもかんでも安全第一では、海外で経験する醍醐味が削がれる可能性もあります。 慣れすぎるもいけませんが、せっかくの旅なので、冒険心も大事にしつつ、出会う人を信じ、安全に楽しめるといいですね。