家から30分のクリスマスヒル
Ayamame さん
2022/07/04 投稿
わたしがカナダに1年間ワーホリ に行ったのは2020年冬。
コロナウイルスが流行したのが3月だが、
1月に入国していたのでギリギリカナダには入国できていた。
2ヶ月の語学学校の後、日本食レストランのサーバーとして働き始めた。
はじめてのカナダでの接客、いくら日本食に馴染みがあるとはいえ、
聞いたことのないロールがたくさんある忙しいお店だった。
コロナウイルスの余波がカナダにも来たころ、
あっという間にわたしもレイオフされた。
レイオフというのは所謂仕事を失うということだ。
カナダは移民の国というだけあって、たくさんの人が心配の声をくれた。
カナダに来て2ヶ月で仕事を失い、
社会保障もない国で帰国を迫られていた頃、
サーバー時代の友達から、コロナ禍でもやっている
日本食スーパーのキッチンで働けるということを聞き、すぐに連絡した。
しかし、いく日待っても返事は来ない。
ここまでか、帰国のフライトを買おうとしたころ、
元仕事場のマネージャーからどうしているかとの連絡が来た。
わたしは今ある状況を伝え、帰国を考えていると伝えたところ、
もう一度日本食スーパーのマネージャーに連絡を取るよう伝えてくれた。
そこから数日。
無事に仕事をGET. コロナ禍という厳しい時に仕事を見つけられたのは奇跡だった。
それと同時に、少しでも安いところに引っ越すべく、お家探しを始めた。
新しい家は、今まで住んでいたところよりも
100ドル近く安くなったのでありがたかった。
そこにはわたし含む4人のルームメイト(全員日本人)であった。
そのうちの1人の女の子が同じ職場であったので、
あっという間に仲良くなった。
その子は自然が大好き・ビーガン思考の女の子で
わたしが会う子とは一味違う友達だった。
その子は仕事終わりによくクリスマスヒルという家から
30分ほどで着く丘に登っていた。
カナダの6月はもう日が伸びて9時くらいまで明るい。
仕事の終わった5時ぐらいからお互い料理をして、
ご飯を食べて、
8時くらいから丘に登りに行く日々は最高に幸せな時だった。
9時ごろに見えるサンセット。
日本で同じ9時を過ごしていた時は、
仕事の後の飲み会で都内で2軒目を探していた時間だろうか。
同じ9時なのにとても違う時間を過ごしていた。
その経験や感情は、あの頃カナダに残らなければ分からなかったのである。
あの時引っ越しを決めていなければその子にも会えていなかった。
丘にも登ることはなかった。
さまざまな物事が交差し、人生に影響を与えている。
20代という貴重な時期に、自分の人生の価値観を大きく揺るがすそんな経験ができた。
カナダに行く際は、4~8(9)月までは夏・そのほかはほぼ冬と思ってほしい。特に西海岸に来る場合は、冬はほとんど雨になる。オーロラを見に行く以外のであれば、わたしは個人的に夏シーズンに行くことをお勧めする。