
フィレンツェ
あん さん

2025/12/09 投稿
2度目のイタリアでの想い出です。
息子の結婚式参列が目的の旅でした。
私達夫婦は駅の傍のホテルに泊まっていましたが、
結婚式までの一日、フリーな時間ができ、
さてどんな風に過ごそうかと二人で相談。
フィレンツェの街を歩きたいね、
ということでミケランジェロ広場へ行く事になりました。
ここは結構な高台にあり、フィレンツェの街が一望できるとのこと。
前回のイタリア旅行では訪れていなかったのでちょっとワクワク。
駅前から、観光客や地元の人でギューギュー詰めの路線バスに乗り、
途中から広場をぐるぐる回りこむようにして高台の目的地まで運んでもらいました。
お天気も良く爽やかな風が流れるミケランジェロ広場は、
さすがに人は多かったのですが、なにせ広いので混んでいる感覚は無し。
眺めの良い場所で見渡せば、本当にフィレンツェの街が手に取るようです。
憧れのフィレンツェ、夢のような景色です。
言葉も無くただ見惚れて、気がつけばかなりの時間が経っていました。
広場に来る道のりは上りだったし、街を少しでも多く眺めたい気もあったし、
何より地元民気分も味わいたかったのでバスに乗りましたが、
帰りはアルノ川沿いに降りる近道があることを確認していたので歩いて下りることにしました。
本当は歩くことが嫌いな夫。
最初は渋々の表情が見え隠れ。
でも歩き始めると途中に、
昔見張り番がいたような歴史を感じるレンガ作りの塔があったり、
お花がきれいに咲いていたりで気分も上がります。
普段会話が少なくなっていた私達夫婦も、
自然とお喋りが弾んで、結構な距離もなんだかあっという間に感じました。
アルノ川まで下りてくるとそこは地元の人たちのエリアです。
石造りのアパートだったり、公園で休むお年寄りがいらしたり。
窓辺に赤ちゃんの洗濯物が干してあったりすると、
今が特別な場所にいるのを忘れます。
私達、この日常の風景に溶け込んでいるかしら?
観光客じゃなく見えるかしら?
できたらチョイ住みしてる風に見えたらいいな...なんて話しながらのお散歩。
有名どころの観光地だけじゃない、
日常のフィレンツェをこのお散歩のお蔭で満喫できました。
この後、お気に入りの美術館に行ったり、
マルシェを覗き山程のお土産を買い込んだりして楽しく過ごしましたが、
フィレンツェでの3日間の中で一番楽しかったのは、
このお散歩だった気がします。
また機会があったらこんな気分をもう一度だけでも味わいたいなぁと思っています。

ミケランジェロ広場に数軒ある屋台のようなお土産屋さん、売っているものが面白いです。おおらかなイタリア、いかにも!というようなエロチックなエプロン(笑)とか、笑ってしまうようなものがいくつも。見るだけですけど、ね。








