
中国の方は優しい!
きよちゃん さん

2025/12/01 投稿
家族4人で、中国の浙江省の雁蕩山に行ったときのことを紹介します。
この山は、滝、奇岩、崖、山と山とを繋ぐ吊り橋など、
見どころが満載の魅力的な山です。
黄山ほど知られていませんが、
黄山に勝るとも劣らない、中国ではけっこう有名な山です。
私たち家族は上海から新幹線(高鉄)に乗ってこの山に行きました。
高鉄の駅から、タクシーかバスで15分くらいに遊客センターがあります。
遊客センターからは、それぞれの観光エリアに、
専用バスが運んでくれるので便利です。
まず、一つ目の滝のエリア。
勇んで出発!
途中に、中国の衣装をまとった女性が歌や踊りを見せてくれて、
異国に来たという雰囲気。
40分くらい歩いて着くと、かなり落差のある滝が目の前に。
滝の水しぶきも浴びるほどです。
身も心も洗われました。
次は、バスで2つ目のエリアに。
このエリアでは、
崖に突き出した床がガラスの展望所や吊り橋がメイン。
楽しみにしていました。
ところが、、、 下の娘が立ち止まり、
真っ青な顔をして「ない、ない、携帯がない!」と。
よく聞けば、1つ目のエリアのトイレに置き忘れできたらしいのです。
半年前に購入したiPhone16。
私は、観光スタッフに翻訳機で事情を伝えました。
スタッフの男性は親切に応じてくれ、
1つ目のエリアのスタッフに、電話でトイレを見るよう頼んでくれました。
また、途中で引き返してきたので、
2つ目のエリアのチケット代を返金してくれました。
なんと優しい!
しかし、電話口からは「没有(ない)」という虚しい返事。
諦めきれない私たちは、バスに乗り直し、
1つ目のエリアのトイレに引き返すことにしました。
娘は、先に走ってトイレに向かいました。
やがて、肩を落として帰ってきた娘は「やっぱりない、、、」。
トイレ掃除のおばさんに聞いても「没有」。
トイレの近くのソフトアイス屋さんの人に聞くと
「協力してあげるよ」という返事。
近くの人に聞いてくれたり、通訳してくれたりと、
見知らぬ私たちを友人のように世話してくれました。
観光スタッフもやってきて、「もう一度スタッフ総出で探すから」と。
日中関係が微妙なときに、中国の方がこんなに親切であることに驚きました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
最後は、警察も対応してくれて「もし見つかったら連絡する」と約束してくれました。
警察、観光スタッフ、ソフトアイス屋の店長など、
5人の方と連絡がつくように繋がりました。
結局、携帯は見つからなかったのですが、
外国人の私たちにこんなに親身になって対応してくださり、本当に嬉しく思いました。
登山は諦めて、代わりに美味しい中華料理を食べて帰りました。
携帯は、日本で保険に入っていたので、安価で購入できました。
いまだに携帯は見つかっていませんが、
中国の方の優しさが身に染みた思い出です。
日中関係に関わらず、中国人のほとんどは優しくお世話好きです。
現地の人々の心に触れるのも、旅ならではですね。

言葉がわからなくても、現地の方に話しかけて触れ合ってみることが、人々の心や文化が感じられることにつながります。観光やお土産で時間をとるのもよいですが、やはり人と触れ合うチャンスを自らつくろうとすることが大切だと思います。








