台北・迪化街をゆっくり散歩してみた|みんなの旅話

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台北・迪化街をゆっくり散歩してみた

りりー さん

2025/11/25 投稿

 

台北の中でも「歩くだけで楽しい場所」として多くの人に愛されている迪化街。


観光地として有名だけれど、実際に足を運んでみると、
単に歴史が残る街というだけではなく、生活の気配や人の温度感まで感じられる、
奥行きのある魅力を持ったエリアだ。


今回訪れた日は、雨上がりで路面が少し濡れ、
空気もしっとりしていた。


濡れた石畳が淡い光を反射していて、レンガ色の建物の雰囲気とも相まって、
とても落ち着いた景色が広がっていた。


通りを歩く人の歩調も全体的にゆっくりで、
その空間にいるだけで自分までリラックスしていくような、
そんな感覚があった。


迪化街は乾物、漢方、布、生活雑貨など、
伝統的なお店が立ち並ぶエリアだが、それだけにとどまらず、
ここ数年はリノベーションされたカフェや小さなギャラリー、
デザイン系ショップなどが増え、
古い文化と新しい感性が自然に混ざり合っている。


そのミックスされた空気がとても心地よく、
「昔ながらの街」でも「おしゃれスポット」でもなく、
どちらも抱きしめたような不思議な魅力がある。


歩いていると、ひときわ存在感のある廟が見えてきた。


鮮やかな装飾と龍の彫刻が力強く、外から眺めているだけでも迫力を感じる。


中では静かに手を合わせている人がいて、
観光客であふれる通りのすぐそばで、
変わらない日常の祈りが続いていることに心が温まった。


お供え物のテーブルには果物や紙のお札が並んでいて、
台湾の伝統文化に触れられる貴重な場面でもあった。


そこからさらに進むと、アーチ状の赤レンガの回廊が続く通りに出る。


木の天井とレンガの柱がそのまま残り、
どこか時間がゆっくり流れているように感じられる。


昔の建物の形を活かしつつ、
新しいショップが並んでいるのがまた良くて、
歴史の上に現代がそっと乗っているような、
優しい重なり方をしているのが印象的だった。


「KUNGFU」と大きく書かれた建物の前を通った時は、思わず足が止まった。


レトロな素材でできたアーチにポップな看板が組み合わされていて、
そのミスマッチさが可愛くて、つい写真を撮りたくなる雰囲気。


迪化街は歩くだけで"絵になる"場所が多くて、
どこを切り取っても旅の記憶が映える感じがある。


少し疲れてきたので、落ち着いた茶館に入って休憩することにした。


木のテーブルと自然光が合わさった店内はとても穏やかで、
外の通りが見える窓際の席に座ると、人の流れが緩やかで、
それを眺めているだけでも癒される。


注文したお茶は香りが深く、
ガラスの器に入った紅茶の赤色が光を受けてきらきらしていて、
それだけで気分が上がった。


添えられた台湾スイーツは、もちっとした食感の白い団子と、
しっとりした伝統菓子の組み合わせで、優しい甘さがじんわり体にしみた。


迪化街を散歩してみて改めて感じたのは、
"古さ"と"新しさ"がぶつかり合わずに共存している街の魅力だということ。


観光で来ても、地元の生活に触れたくても、
どちらの視点でも楽しめる包容力がある。


通りを歩くだけで、文化、歴史、人、食べもの、暮らし...
いろんなものが自然と流れ込んでくるような感覚になる。


台北に行く予定があるなら、ぜひゆっくり時間をとって歩いてほしい場所。


景色はもちろん、街の空気そのものが心地よくて、気づけば長く滞在したくなる。


迪化街は、そんな"また来たくなる"魅力を持った通りだ。



旅トクアドバイス

迪化街は朝~昼が特におすすめ。お店がしっかり開いていて、観光客も比較的落ち着いているため、ゆっくり散策できる。雨上がりの日は路面が滑りやすいのでスニーカーが◎。乾物や漢方の量り売りは少量でも購入できるので、気になるものは気軽に試してみると楽しい。疲れたらカフェや茶館が多いので、こまめに休憩しながらのんびり回るのが正解。