スポンテニアスバケーション
ほがーでん さん
2021/03/05 投稿
写真は、中国出張中の休日に、会社の通訳さんと香港に行ったときのものです。
これが私と通訳さんとの最初のスポンテニアスバケーションでした。
スポンテニアス(Spontaneous)は「自然と湧き上がる、自発的な」という意味です。
計画・準備がなく自然発生するというニュアンスです。
「急に」という意味もあります。
どこに行くとか何をするとか決めず、
取りあえず観光地に行ってからその場でどうするか決めます。
計画するのが面倒というのもありますが、
計画しなければ絶対に計画倒れにならないというメリットがあります。
計画しないことのデメリットはもちろんあります。
観光地に着いてから目的地を決めるので
ぐずぐずしていると観光する時間がなくなってしまいます。
気の短い人には向いていないかもしれません。
その点、私と通訳さんはそれほど旅行好きではなく、
特になにもせず時間を潰しても気にならない性格なので問題ありませんでした。
香港観光と言えば、美しい夜景やお土産街、
フェリーなど思いつきますが、そういったものを意識せずに
気の合う友人と無為な時間を過ごすのも良いものです。
実際のところ、不慣れな人が香港に行ってもどこに行くか迷ってしまうと思います。
慣れない海外では入念に下調べするのは大切なことです。
しかし必ずしも決めた予定の通りに行動する必要はなく、
その場で自然と湧き上がってくる気持ちに従って行動するのも楽しいものです。
当時は深?~香港間の高速鉄道が開通して間もない頃でした。
中国や香港の長距離の移動方法としては高速鉄道が
最もリーズナブルで快適なのではないかと思います。
朝早くに広東省の虎門から高速鉄道に乗り、香港まで行きました。
中国南部や香港は日本と比べればずっと暖かいですが、
1月の香港は少し肌寒かったです。
香港でのスポンテニアスバケーションは、ぶらぶらと市街地を歩き回って、
ショッピングモールで高級なブランド品を見たり、
黒くて苦い漢方の液体を飲んだりしたぐらいでした。
その後数ヶ月経って中国赴任となってからは、
上海などいろいろなところに一緒に行きました。
ときには目的地にたどり着けないこともありましたし、
コロナウイルスが流行っていた頃に高速鉄道の乗り場を間違えて
華北省に行きそうになったこともありました。
華南省で気付いて引き返しました。
スポンテニアスバケーションはそういったリスクもあるので、
頼れる人と一緒だと心強いです。
日本でもコロナが収束したら通訳さんと一緒に温泉旅行でもしたいと思っています。
香港では八達通(オクトパスカード)があると便利です。香港名物の2階建てバスでも使えます。