何もない心地よさ
Kane さん
2021/10/26 投稿
2019年の9月、まだ新型コロナウイルスが
感染拡大どころか発生する前のお話です。
私は、2019年6月に日本で開催されていた
フィリピン留学フェアに参加しました。
何気なく参加したフィリピン留学フェアだったのですが、、、。
なんと、、、「フィリピン留学1週間」に当選してしまいました。
しかし、1週間だけだったので、
フィリピン留学+フィリピン旅行にしようと思い、
約10日間の滞在となりました。
フィリピン旅行の時に、セブ島のマンバリン、
バジャウというスラム街にお邪魔させていただきました。
日本人からするとスラムの印象と言えば、
汚い、臭い、危ないなどなど危険な印象しかないでしょう。
日本という安全で平和な国に住んでいると、
それは仕方ないことなのかもしれません。
実際に日本より汚いし、日本より臭いし、
日本より危険で、日本では想像もできないことが
起こっているかもしれません。
実際に行ってみると、それはやはりそうでした。
タクシーで近くまで行ったのですが、タクシーを降りた瞬間、
下水のような匂い、地面はもちろん舗装されておらず、
でこぼこや濁った水たまり、子供たちが群がってきて
金をくれ金をくれと、、、。
しかし、私は決して嫌な感情は抱きませんでした。
むしろそれが心地よく、流れる時間がゆったりと感じられました。
人間の本来あるべき姿はこうであるのかとまで思わされました。
みんなが腹が減ったらご飯を食べて、眠たくなったら寝て、
決して物に溢れているわけでもないのに友達たちと楽しく遊び、、、。
私の本来の目的は、バジャウに住む日本人の方に
会いに行くことでした。
その方は、日本人ではありますが、
中身は完全に現地に染まっている感じがして、
心の底から人生を楽しんでそうだなと
憧れての感情すら湧いてきました。
安全できれいな国、日本でお金を稼いで美味しいものを食べ、
良いところに住み、、、という生活もいいのかもしれません。
しかし、自分の人生に何を求めるのか、
お金のために心身共に疲弊しながら働き続けるのか、
お金は最低限でいいから自分の好きなことや比較的楽な仕事をするのか。
などなど、深く考えさせられる場所でした。
最も印象的だったのはトイレがなく、
海に直接するということでした。
3階建ての家の上からするトイレは開放的そうで
(私はトイレはしなかったのですが)
日本では味わえない感覚だろうなと思いました。
コロナ終息後はまた行ってゆっくりしたいと思います。
安全か危険かなど不安もあるかとは思いますが、一応下調べだけはして自分の欲望のままに動いてみるのも良いと思います。