三亜旅行記|みんなの旅話

お客さまの声|クチコミ・評判

三亜旅行記

山下亜夢 さん

2023/04/19 投稿

 

コロナよりずっと前の年末に
三亜海南島を旅行しました。

上海に赴任して2年経った頃ですが、土曜日はほとんど出勤で、
遠出の旅行は初めてでした。

中国人の帰省大移動時期は旧正月に当たる春節なので
年末年始の交通事情は普段と変わりません。
私の勤める工場でも特別な休日は元旦だけです。 

夜遅く浦東空港から国内便に乗り、
翌早朝に三亜国際空港に着きました。
南国にありがちな生暖かさは感じられませんでした。

迎えの車に乗り海沿いに建つホテルにチェックインし、
一眠りしてから海岸に出てみました。

気温は22℃くらいで、天気は良く晴れて気持ち良かったですが、
泳ぐには水が冷たく、砂浜のビーチベッドで日光浴する人がほとんどでした。

ホテルからタクシーで市街地へ出ると、
街の看板にはロシア文字が多く、歩いている人達も白人が目立ちます。

露店街では土産物やアクセサリーが所狭しに並べられています。
通りの一角にある観光案内所に立ち寄り、
本日夜の観劇と明日の南田温泉への小旅行を申し込みました。 

昼食後、タクシーで40km程の中国五大佛教聖地の一つである
南山寺へ行きました。
ここは166haの壮大な佛教文化リゾートゾーンです。

場内は遊覧バスが約7kmのコースを周回して
各寺院や名所に停留します。

信心深い中国人は各寺で長い線香を買い求め
祈りを捧げていました。

圧巻は海辺にそびえ立つ高さ108mの観音像で、
そこに行き着くまでの回廊から左右の海岸沿いの眺めは格別です。
観音像は像内のエレベーターで上がることもできます。

夜は市内の四星ホテルである果喜大酒店 (GUOXI HOTEL) での
紅芸人歌舞表演を観に行きました。

会場は中規模で座席の指定もないために
開演20時半の1時間以上前に着き、最前列の席を確保しました。

ホテル前では観光バスが何台も到着し、
開演時刻になると満席になりました。

ショーの構成はニューハーフ6名を中心に、
女性7名、男性4名、子供1名と司会者です。

子供は男性とのペアで軽業を演じます。
ニューハーフは皆長身の美形なので、
一緒に踊る女性は子供のように見えます。

ショーは2時間程度で、司会者の口上が長く感じたのは
内容が分からなかったせいかもしれません。 

翌日は午後からバスで1時間半くらいの所にある南田温泉へ行きました。
ここは水着で入る施設であり、更衣室や休息所も充実しています。

水泳ができる大規模温泉プールから各種嗜好を凝らした小型浴槽まで
36個の野外温泉が点在しており、若い女性客も多かったです。

中でも温泉を泳ぐ多くの小魚が身体をつつくフィッシュセラピーは
気持ち良かったです。

2時間程遊んでから市内に戻り、
大東海海岸の浜辺沿いに林立する野外レストランの一店で
海鮮料理の夕食を頂きました。

夜になると少し冷え込んできます。
水槽にいる魚介類を自分で選んで調理してもらいます。

松明の灯る夜の海岸を見渡すテーブルで食事をしていると、
流しのアコーディオン弾きが来て、ロシア民謡を奏でてくれました。

学生時代に第二外国語としてロシア語を選択して以来、
使っていなかった「スパシーバ(ありがとう)」と
「ダスビダーニャ(さようなら)」を口にしたら何とも気恥ずかしかったです。

旅トクアドバイス

中国のホテルは一室料金制で、ネット予約なら正規料金より随分安く泊まれます。チェックイン時にはデポジットを預ける必要があり、これは大体一泊分くらいでチェックアウト時に返金されます。飛行機の座席は搭乗手続きの際に、非常口サイドの席をリクエストして、空いていればエコノミーシートの窮屈さから解放されます。