冬のイラン、出会った人々はあたたかかった。
あーちゃん さん
2023/10/06 投稿
これまでに何か国も旅をしていますが、
また訪れたい国の一つにイランがあります。
日本人にとってメジャーな観光地とは言えませんが、
訪れる人々を魅了するイランです。
息が止まるほどに美しいイスラミック建築、美味しい食べ物、
目でも楽しめるお茶文化、何より親切な人々。
旅行者をもてなすことが良しとされているイランでは、
たくさんの現地の方々に親切にしていただきました。
忘れられない思い出があります。
2019年1月中旬、真冬のイランで泊まったホステルに
予備の上着を忘れてすでに次の目的地へ移動を初めてしまいました。
ホステルへ連絡すると、心配しないでと
快く次の滞在先へ届けてくれると言うのです。
着払いでお願いします。
大丈夫、心配しないで! 上着はすぐに届きました。
なんと宅配業者ではなく、人の手から手へ、
バスの運転手さんへそして滞在先の私の手へと届いたのです。
その距離、934キロ。
すぐに料金を払います、お礼もします!とお伝えしたのですが、
心配しないで!と最後まで親切にしてくださいました。
冬のイランは雪が降るところもあるほど冷え込むのですが、
イランの方々が私の心をあたためてくれた出来事でした。
その他にもスーク(市場)のペルシャ絨毯屋さんの店主をはじめ、
どこでもお茶を飲んでいきなさいと誘ってくれたり、
バスで寒そうにしていると隣の女性が自身の手袋を貸してくれたり、
有料トイレの料金を見ず知らずの方が払ってくれていたり、
とにかく優しさに触れた旅となりました。
旅を続けていると、あとでお金を請求されるのではないか、
何かウラがあるのではと警戒心から疑心暗鬼になることも多いのですが、
イランではそんな自分の考えが後ろめたくなるほどでした。
滞在中は繊細なデザインの食器やアクセサリー類も豊富で
時間を忘れてショッピングを楽しんでしまいます。
食事も食べやすいものが多く、値段も良心的です。
日本では馴染みの少ない果物「ザクロ」は
イランでは子宝(子沢山)の象徴でもあり安く味わうことが出来ます。
お洒落なカフェも多く、モダンなティータイムを過ごすのもよし、
古くからイランの人々を支えてきたスパイスに挑戦したり、
歴史や文化を学んだりと見どころの尽きないイランです。
海外旅行初心者向けの目的地では無いかもしれませんが、
行こうかどうか考え中の方がいましたらおすすめいたします。
イランで頂いたたくさんの優しさを忘れず、
どこに居ても人へ親切に接したいです。
イランではクレジットカードが使えないため、米ドルを持って行きます。親切な人が本当に多いですが、100%ではないことを忘れないようにします。