エーゲ海に沈む夕陽と猫
nekocute さん
2023/12/18 投稿
ギリシャを旅行した際に訪れたイドラ島。
この島は車の乗り入れが禁止されていて、
人々の移動や物を運ぶ手段はラバという中世から時が止まったような島です。
日本では観光地としてそれほど有名ではない島ですが、
私はこの島を訪れるのをとてもたのしみにしていました。
船を降り立つと日常とかけ離れたゆったりとした時間が流れていて、
港には荷物を運ぶために観光客の到着を待っているラバたちが
整列しており別世界に来たような感覚に。
ホテルまでの道のりを歩いていると街中にはたくさんの猫がいました。
ギリシャ旅行では
アテネ、ミコノス島、サントリーニ島を回ってきて、
街中にたくさん猫がいることに驚くとともに
猫好きの私はテンションが上がっていたのですが、
イドラ島は今まで訪れた中でも特にたくさんの猫ちゃんがいました。
お土産屋さんの軒先や、船着場などいたるところにいる猫は
みんな毛並みがきれいで健康そうで、
町の人に大事にされているんだなあと感じました。
ホテルへ到着しちょっと休憩をして、お昼ごはんを食べに行くことに。
ギリシャのレストランは
店内よりも外の石畳の上にテーブルや椅子を並べたようなテラス席がとても多く、
気持ちの良い外でごはんを食べることができるのですが、
気づくと足元に猫ちゃんが!
他のお客さんのところにも猫が寄って行って、
お客さんからおこぼれをもらっている猫もいました。
さらに空いている席に飛び乗って優雅にお昼寝している猫も。
店員さんも特に猫を気にする様子はなく、
これが日常の風景になっているようでした。
お土産屋さんでも
商品の大きなお皿の中でぐっすり寝ている猫ちゃんを見かけたし、
ギリシャ人の大らかさが
自由気ままな猫たちの暮らしやすい街を作っているんだなと思いました。
その後街を散策し、夕焼けを見ようと景色の良い海沿いへ行くと、
やはりそこにもたくさんの猫が。
エーゲ海に沈む夕陽をバックにたそがれる猫ちゃんは女優のような貫禄がありました。
街を歩いて気づいたことは、いろんな場所に猫用のエサ入れと水が置いてあること。
街の景色に馴染むような茶色の素焼きの皿にエサが入っていて、
それを食べている猫をたくさん見かけました。
アテネでもそのような皿を見ることがあったのですが、
ギリシャの猫たちは本当に人々に愛されているんだなあと思いました。
そして夜ごはんを食べたレストランでもやはり猫ちゃんが足元に来て、食べ物を欲しそうに見上げてきました。
猫好きにはたまらない島であったとともに、
猫を大事にする人々の優しさやおおらかさも垣間見え
とてもあたたかい気持ちになりました。
夏のエーゲ海の陽射しはとても強いので、気温がそれほど高くなくても暑さ対策をしていくことをおすすめします。帽子やサングラスはあった方が良いです!