日本の裏側の国で一日だけのホームステイ|みんなの旅話

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日本の裏側の国で一日だけのホームステイ

Kazuki さん

2024/01/10 投稿

 


みなさんはエルサルバドルという国はご存知ですか?


エルサルバドルは中央アメリカの中部に位置し、
古代遺跡が好きな方ならばピンとくるかもしれませんが、
「ホヤ・デ・セレン古代遺跡」がある国です。


私は地球一周の船旅に乗船した際にエルサルバドルに行く機会がありました。

交流ツアーを申し込み、
それは現地の学校を訪問し、
生徒とお互いの文化について学び合い、
その日は各々学生の家に泊まらせていただくというツアーでした。

正直、当時は「どこだここ?」ぐらいの認識で、まったく期待もしておらず、
ツアーを取った理由も、
エルサルバドルは治安が良いとは言い切れない国だったので、
安心と保証の面からでした。

しかし、 実際はここで最高の体験と思い出をゲットすることになります。

旅好きの方なら共感してくれると思いますが、
本当にどこにでも感動が転がっている可能性があります。

まず私がエルサルバドルで何を感じたのか。

大きく分けて3つあります。

・自分が"日本人"であるということを認識する
・日本人であることを嬉しく思った
・言語が通じなくても好きは伝わる

【自分が"日本人"であるということを認識する】

日本に住んでいると、
「私って日本人だな」
と感じることはほとんどないと思います。

みなさんはありますか?

エルサルバドルの学校に訪れた際、
そこには日本のことがそりゃもう大好きな生徒がたくさんいました。

情熱がすごかったです。

「日本人がやってきたぞ!!!」ということで、
みんな目をキラキラさせて見つめてきます。

話しかけてきます。
モテ期です。
モテ期が来た。

私は真剣にそう思いました。

同時に、
日本から遠く離れた国の人達がこんなにも日本を好きでいてくれること、
とても純粋無垢な笑顔で話しかけてくれることに感動しました。

そこまで好きを隠さず表現されると
「日本人でよかった、こんなに日本を愛してくれてありがとう」
と気分はエースでした。

メラメラとキラキラの情熱がしつこいですが本当にすごかったんです。

ある一人の生徒にニコニコの笑顔で言われました。

「私の将来の夢は日本にいくことです。その時は案内してください」

詳しくは知りませんが
エルサルバドルの方が日本に入国するのはいろいろと難しいらしく、
大変なんだそうです。

しかし、彼女は絶対に諦めないといっていました。

日本に行くことが夢。

日本は誰かの夢になる国なのです。

その時に、私は日本人であることを強く意識し、誇りを覚えました。

同時に生徒さんたちのキラキラなそのピュアさに平和を感じました。

治安が悪い=人の治安が悪いわけではないのだと学びました。

【言語が通じなくても好きは伝わる】

エルサルバドルの言語はスペイン語です。

学校では主に英語、日本語で
お互いにコミュニケーションを取って交流していたのですが、
私の担当になったミゲルは日本語は習い始めたレベルで、
英語も話せませんでした。

私はというと英語は少々、スペイン語は話せません。

厳密にはあるワンフレーズだけスペイン語で言えたのですが、
実用性がなさすぎるので封印していました。

じゃあなぜ覚えたのか?

特に深いわけもないので理由は省きます(笑)。

そんなミゲルと私がペアになり彼の家に向かう道中、
うまくコミュニケーションがとれずさっそく若干の気まずさが漂っていました。

私はすぐに決意しました。

あのフレーズの封印を解除することに。

この現状を打破するためには出し惜しみしている場合ではない。

場にふさわしくないフレーズ、それはわかっている。

だが私の手札にはこれだけ。
ノーチョイス。
ここは勝負だ。


「ミゲル、No quiero agua, no quireo copa, solo quiero un beso de tu boca」


このフレーズは両刃の剣、
敢えてここでは意味を伏せておきますが(笑)、気になる人は調べてみてくだい。

さぁミゲル、私のターンは終了だ。

結果的にはタイトルからも想像できる通り、
このフレーズは大成功で、めちゃめちゃウケました。

それによってミゲルも安心したのか、
もうお互い何言っているのかはよくわからないけど終始笑顔。

笑顔って最強のコミュ二ケーションツールです。

音楽、スポーツ、笑顔は世界共通だと改めて認識しました。

楽しいを相手に伝えるツールは言語以外にもあります。

それを学べたは大きな収穫です。

正直に気持ちを伝えることは大事です。

特に海外ならば尚更。

もちろんNOの時はしっかりとNOと表現しないといけません。


次の日の朝、ミゲルは私に朝食を作ってくれました。

エルサルバドルのホーム料理だったのせすが、
私の口にはちょっとあいませんでした。

ちょっとこれは食べきれるかなと内心想っていたのですが、
ミゲルは笑顔で伝えてくれています「おかわりいる?」。

私はお皿を差し出し「ほしい」と表現しました。

そのミゲルの気持ちが嬉しかったのです。

この経験ならいくらでもおかわりできます。

ミゲルは「もっといる?」とフライパンを指さしています。

私は静かに笑顔で首を横に振りました。

胸がいっぱい。


ムチョスグラシアス、ミゲル。



旅トクアドバイス

飛び込む勇気。特に海外旅行となると心配事は尽きません。考えれば考えるほど足が重くなります。なので興味があれば考え過ぎずにまず飛び込んでみる。行けばわかります。もちろん警戒心は大事ですよ。油断大敵です。適度に適当なぐらいがちょーど良いと思います。良き旅を!!!