私の人生初?国際列車
なっちゃん さん
2024/04/11 投稿
あれは2016年3月初めの事でした。
当時、中国の内モンゴル自治区に仕事の関係で行っていて、
出国ついでにモンゴルのウランバートルの友人宅へ遊びに行く機会がありました。
中国の国境近くのニ連から
モンゴルの国境近くのザミーンウードに入り
ウランバートルへ走る寝台列車があると聞いて、
それを利用することにしました。
それまでは外国へ行くのにいつも飛行機を利用していましたが、
この度は国際列車と言うことで、旅の前からドキドキワクワクでした。
中国内モンゴル自治区の3月はまだまだ寒く、
そこから更に北のウランバートルに行くわけですから、
防寒対策万全で出かけました。
いざ列車に乗ると、さすがエアコンも普通に効いてて、車内も綺麗でした。
窓も二重窓でしたし、共有のトイレ、洗面所、お湯も無料で使えます。
私の寝台がある部屋は4人部屋で、皆んな女性ばかりだったので、ホッとしました。
列車が夕方くらいに出発したので、
部屋でカップラーメンやその他持って来てた食料を取り出して夕飯を食べ、
スマホを見たり休んだり自由に時間を過ごしていたら、
制服を着たおばちゃんが部屋を訪ねて来て何か喋っています。
全く何を言っているのか分からず、
それもそのはず、モンゴル語で喋っているのです。
私が困っていると、同じ部屋の女性が中国語で通訳してくれて、
パスポートを渡しなさいという事でした。
最初、えっ?と思いましたが、
しばらくしてからまたそのおばちゃんが来てパスポートを返してくれた時に、
イミグレのためだったのか~と謎が解けました(笑)。
見るとちゃんとスタンプが押してありました。
人生初、国際列車の中でイミグレのスタンプを押してもらうという、
飛行機とはまた違う旅の楽しさがあるな~と感じました。
列車の外は真っ暗だし、身体も疲れていたので、
貴重品はしっかり身につけつつ
線路を走る列車の音が子守唄のようでいつの間にか寝入ってしまい、
同じ部屋の誰かが窓のカーテンを開ける物音と朝の光で目が覚めました。
意外にぐっすり眠れたのでスッキリ目覚めた感があり、
それから顔を洗って持って来てた朝食を食べながら窓の外を見ると
すご~い!雪景色!
思わず心の中で叫んでました!
私はちょうど列車の後方部分にいたので、
線路が曲がるところで走る列車をなんとか頑張って撮った写真は、
今でも思い出に残る貴重な1枚となりました。
永遠に続くように思われた雪景色が、
いつの間にか羊や馬の群れ、丸いゲルが建ち並ぶよく知ったモンゴルの風景に変わって行き、
友人に会う前から旅を満喫出来た、良い思い出です。
良い準備に下調べは必須だと思います。目的地とその道中、買えるものもありますが、自分のお気に入りのものや旅に必要なものはなるべくコンパクトにまとめて持って行くなら、旅を存分に楽しめると思います。