世界の船着場にて
たなか さん
2024/07/10 投稿
ハネムーンで憧れのイタリア8日間の旅に行ってきました。
ツアーか個人か悩んだ末に、
異国でのドキドキ感を味わうために個人での旅行を選択しました。
(妻にはあまり言えませんが、費用面でも助かるので、、、笑)
行き先は王道のローマ、フィレンツェ、ベネチアへ。
旅行中は天候にも恵まれ、各地の名所を堪能することが出来ました。
そして最後の目的地であるベネチアでは、
映画や漫画やドラマなど様々なメディアで取り扱われただけあり、
観光客も一際多く様々な人種の方がみえました。
画面の中でしか見れなかった美しい海と街並みを目の前にした得難い体験となりました。
旅程を全て終えた最終夜にて、
美しい夕日と寺院の写真が撮れたとき、
旅が無事に終わったことを感謝しました。
今回は個人旅行を選択したものの、
旅のしおりはネットに山ほど情報があがっており、助かりました。
最終夜に旅を思い返した際に、今回はトラブルなく、
自分の海外での対応力に自信がもてたと共に、
拍子抜けだったとまで思ったものです。
しかし自宅に着くまでが旅であることは常識。
この時はこれが思い上がりであったことに気づくわけもなく。。。
帰国日の朝は、
ベネチアから空港に移動するために水上バスチケットを購入する必要がありました。
船が来るまで時間があったので発券機のある船着場付近でブラブラ写真を撮っていると、
欧米系のおじさんが声をかけてきました。
要約すると、"ここの船着場から発着する船の行き先を知りたい"といった旨でした。
ベネチアは1箇所の船着場に複数の会社の船が停まり、
その行き先もバラバラのため注意しなければなりません。
私はネットで事前に下調べをしていたので会社のマークや時刻表の見方を解説し、
おじさんもご満悦の様子でした
(そして私もまたひとつ海外での成功体験を経て驕っていた笑)
そんなこともあってから、
周辺の写真撮影を終えて船着場に戻りチケットを購入しようとしました。
ネットの情報通り機械でチケットを購入、、、
できない。
機械の故障で画面が真っ暗のままでどう操作したら分かりませんでした。
下手に操作するとクレカが機械に呑まれるため迂闊なこともできない。
空港便は数が少ないため、
この便を逃すとフライトを逃しかねない。
背筋を冷たい感覚が走りました。
四苦八苦している折、後ろから先ほどのおじさんが声をかけてくれ、
キーをポチポチ押して発券してくれました。
先におじさんも同様にトラブっていたため、
正しい操作方法を知っていたとのこと。
おじさんに感謝を伝え、水上バスに乗ることができました。
勝手がわからない旅行先では様々なトラブルに見舞われるものです。
そして世界中から旅行者が集まる場所でこそ、
旅行者同士でこんな形で助け合いができ、
その優しさに触れることができるということは、旅行冥利に尽きると思いました。
こういった体験ができるので、
また個人旅に出かけたいなと思いながらイタリアを後にしたのでした。
ベネチアの船着場は複雑で、日本の様に機械のメンテが行き渡っていないので注意。ネットの下調べは大事ですが、現地でもトラブルは必ずあります。何事も時間に余裕を持って臨みましょう。