みんなの旅話~ほっこりアルバム~

ヨーロッパ 2つの河・2つの旅

さもんさん

2019/04/02 投稿

 

新聞広告で格安弾丸ツアーを見つけ、3月下旬にプラハ・ブダペスト・ウイーンを回ってきました。
もう45年近く前、1$=¥360で外貨持ち出し制限のあったころ、船でナホトカに行きシベリア鉄道経由でヨーロッパをぐるっと50日掛けて回った学生時代。
キスリングという横長ザックを背負い、ライン川下りをした時、ちょっと贅沢にワインを飲みながらローレライを見たのを懐かしく思い出しました。

今回のツアーではドナウ川のナイトクルーズが付いているというのと、学生当時行かなかったチェコとハンガリーに行き、前にも行ったオーストリアのウイーンのシェーンブルン宮殿にも入れるというので楽しみでした。
添付写真は、そのドナウ川ナイトクルーズのものです。
私にとって、若かった時の記憶のためかラインはすごく男性的に思えたのですが、今回のドナウはゆったりとどちらかといえば女性的に感じられました。
一人で現地の言葉も話せないのに交通手段も宿も決めたあの旅、チャレンジする勢いと共に何か孤独感・悲壮感がありました。
ルーマニアのボート部の大学生たち、今は国もなくなったユーゴスラビアの美人の女子高生、数か国語をしゃべるドイツ人のおっちゃん...
数限りない出会いと思い出がよみがえります。

今回は仕事もリタイアし、あとは如何に余生を過ごすかというただただ楽しむための旅で、家族も日本においてきて日程は旅行会社まかせ。なんと楽なことか。
ただ現地の人と話す機会もなく、1年もたてば何も思い出として残るものがないのでは?名所の写真だけは残っていても。
やはり旅は自分の足で回り、自分の口でしゃべらないと何も残りません。
インスタ映えなんていうのもただの場所の記録、数十年たっても昨日の事のように思い出せる旅の記憶にはならないと思います。

当時ライン川下りの時はフィルムだったので余り写真は残っていません。
今回のドナウ川はデジカメなので何十枚も撮影しました。
でもどちらが記憶に残るかと思うと(どうせ年を取り、物忘れ・認知症になってしまうのでしょうが)ライン川のような気がします。
今でも覚えているし、一所懸命見て記憶に残そうとしていたのですから。

では、今回の旅の印象について少し記します。
世界遺産の風景・建物はもちろん綺麗でした。
でも景色以上に(現地の人との出会いは殆ど全くなかったですが)ツアー参加の日本人とのふれあいが楽しかったです。

お金持ちそうな老夫婦については、子供・孫の話や昔の自分たちの学生時代とか、自信をもって生きてきた幸せな人生が他人である私にも容易にわかりました。
孫とおばあちゃんと2人組は、おばあちゃんが孫の面倒を見ているようで実は孫がしっかりしていたり、親子だけの2世代ではなく3世代で生活するということの方が、子供が育っていく環境として望ましいだろうと思いました。
1人で参加した女性のうち、せわしなく動き回り、人が行かないような世界を旅行したという自慢をしていた人は、学校の先生をしているということで、なるほど!と、こんな先生が昔いたなあと変に納得しました。
最後に、優しい感じのご婦人が1人。
私と逆にご主人を残して来たそうですが魅力的な方でした。胸のトキメキを感じられる時間はいくつになってもいいものです。

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旅トクアドバイス

 

【 広報チーム さいとぅ さん】

当時を思い出しながらの旅、なんだかロマンティックです!
記録に残す旅もいいけど、記憶に焼き付いた想い出の旅というのはより心に残るだろうなと思います。

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