バンコクのお寺で子育て中のネコに会う
24etさん
2018/07/24 投稿
23歳の冬。
積み重なる仕事に疲れ切って、すべてを投げ出したくなって弾丸決行。 はじめての海外女一人旅に選んだ場所は憧れのタイ・バンコクでした。
なかでもこの写真の、王宮エリアのワット・ポー寺院で出会った猫の親子は私のガッチガチの仕事脳をフニャフニャにほぐしてくれた恩人です。
弾丸とは言っても、はじめての一人海外旅行、一人バンコク。
せっかく仕事も無理やり休んだのだから、「しっかり」観光をしないと!と思っていたのですが... ガイドブック片手に意気込んで入ったワット・ポー寺院の中で、日かげでまったり子どもたちにおっぱいをあげるお母さん猫に遭遇して、そんな「観光」の文字が頭から吹っ飛びました。
子どもたちは絢爛な仏像やお供えの花の足元で、これまたのんびりと遊んでいます。そんな子どもたちをたしなめながらも見守っているお母さん猫の瞳がまた優しいこと。
この寺院の中で生きる猫たちは、特別に飼われるために連れて来られたりしたわけではないようでした。
あくまでマイペースに、自分たちでこの場所を選んで生活しているようでした。
そして、それを自然と受け入れるタイの人々。そのことが日本のお寺しか知らない私にとって、とにかく衝撃的でした。
そしてこのときが、これからの旅は自分の思うように、気ままに、行きたいところへ行ってみようかなあと心に決めた瞬間でした。
アジア、欧米問わず多くの観光客にも大人気なこの猫ちゃんたち。
写真もバシャバシャ遠慮なく撮られていたのですが全く気にする様子もなく、堂々と授乳タイム。
お寺の人に可愛がられているのか、よっぽどこのお寺が気に入っているようです。 すごい。私もこんな風に自分の気に入った場所を見つけたい...! という、何か開放的なものに目覚める私。
それからの旅行はそれまでと打って変わって、ガイドブックに載っている場所にこだわらず、自分の好きなものを見て、自分の食べたいものを食べて、自分で居たい場所を選ぶようになりました。
自己判断なので、もちろん失敗もたくさんするようになりました。
でもその失敗が怖くなくて、むしろ楽しくなったのが今となっては不思議です。
そんな旅の本当の楽しさを知るきっかけをくれたのが、この猫たちでした。
タイに行くと話すと、友人や家族や職場の人はほとんどの人が「何をしに行くの?」と尋ねてきます。
そんなときは、「旅をしに行く」と答えると(ちょっとまだ恥ずかしいのですが)しっくりくる自分になりました。
あの猫たちが、これからもどうか健やかにいてくれますように。また必ず会いに行こうと思っています。
王宮近くの、FARM in TABLEというオーガニックアイスクリーム屋さんがとっても美味しくておすすめです。店内はこじんまりとしていますが、カフェスペースはナチュラルテイストで可愛らしいです。
●コメント
コメントはどなたでも投稿いただけます。お気軽にコメントしてください!
【 広報チーム さいとぅ さん】
いや~ほっこりです(*^^*)猫がマイペースにのんびり生きることをその生活をもって教えてくれたんですね。
これからも24etさんのペースで素敵な想い出をたくさん作ってください!