青い空へのダイビング
kanさん
2018/07/03 投稿
ハワイに一週間ほどハネムーンに行ってきました。
初のハワイで、海の青さに感動し、美味しい食べ物もたくさん食べ、毎日満喫していましたが、一番の思い出はスカイダイビング。
これをするために今回来たと言っても過言ではありません。
帰国前日にスケジューリングしたため、正直それまでの日々では心のどこかで常に考えてしまっていて、楽しみの気持ちと恐怖の気持ちが入り混じっていましたが、あっという間にその日はやってきました。
当日の朝、ホテルに迎えに来たバンに乗り込むと、既に数名乗車していましたが、どことなく重い雰囲気。
もちろん朝早かったこともありますが、いざ当日を迎えると、スカイダイビングへの楽しさよりも不安が勝ってしまっていたのは皆同じでしょう。
バンに揺られること約1時間、いよいよ飛行場に到着すると、もうやるしかないんだ、というあきらめにも似た覚悟がふつふつと湧いてきました。
バンの外に出ると、外は雨模様で厚い雲に覆われていました。果たしてこの中でできるのかという不安も抱きながら、すぐに注意事項のビデオを見させられます。
内容は、スカイダイビングは楽しいスポーツですが、危険を伴うものなので中止すべしというもの。
更に契約書を確認し、サインをすることで、事故が起こった時に完全に自己責任となります。これで本当にもうやるしかなくなりました。
しかし、雨は一向に止まず、しばし待機へ。
雨もそうなのですが、雲が出ている状態だとダイブした際に、下に飛行機などが飛んでいる可能性があって危険なので、スカイダイビングをすることが法律で禁じられているそうです。
そのため、天候が回復すうることを祈る以外にできることはありませんでした。 正直、この待機時間が一番辛かったです。
一度は覚悟した気持ちが薄れ、徐々に恐怖感も蘇ってきてしまい、しまいにはこのまま雨が降り続いて中止にならないかな、などといった気持ちも芽生えてきてしまう始末。今思うと、本当に中止にならなくてよかったです。
待機すること約1時間。ハワイの天候は変わりやすいため、徐々に晴れ間が出てきました。
すると、インストラクターがやってきて、私にハーネスをつけてくれ、ダイブの際の説明をしてくれます。我々の順番は第2便。説明を聞いていると第1陣が既に飛行機へ向かっていました。
緊張はどんどん高まり、インストラクターの話も耳に入っているような、入っていないようなという興奮状態でした。
そうこうしている間に、"5minutes"というスタッフの声が響きます。いよいよ我々の順番になりました。
セスナに向かうと、皆緊張した面持ち。
インストラクターとカメラマンのリラックスした表情にどうにか心を支えられます。 セスナに乗り込むと、飛び出しやすいように後ろ向きに乗車。背中側に飛んでいく状況も恐怖心を煽ります。
セスナはどんどん上昇し、あっという間に雲の上へ。
そしてパイロットの声に反応し、インストラクターたちがイッセイにハーネスの最終確認を始めました。 このときに緊張感は最高潮。もう何が何だかわからなくなってきました。
ダイブスポットに到着し、扉を開けるとそこは一面の雲とうっすら見える青い海。高度がありすぎて、もはや高いなどといった感覚もなくなってきました。
そんな中いよいよ1人目のダイブが始まりました。
インストラクターと一緒のタンデム飛行なので、有無を言わさず飛び込みます。飛行機の中から人が飛び出る光景の違和感で、私の脳は完全に混乱していました。
そしてあっという間に私の番に、もう恐怖など感じる間もなく、空へダイブ。
最初は何が何だかわからず、ただ必死にハーネスをつかんでいました。
飛行機やジェットコースターにありがちな独特の「ふわっと」する感覚はなく、というか感じる余裕もなく、ただひたすら風圧を感じていました。
最初の小さいパラシュートが開き、状態が安定すると、両手を広げ自由落下の状態へと入りました。
状態が安定したことで、カメラマンに笑顔で応えることができましたが、ものすごい速度で落下しているので、まだ周りを見る余裕はありませんでした。
カメラマンが離れ、再びハーネスを掴むよう指示されると、最後のパラシュートが開きます。
一瞬の上空に引き上げられる感覚の後、ゆっくり揺られて下降していきます。 この時に見た海の青さは、今まで見たどの海よりもキレイで、ただただ感動していました。
ハワイに来たのだと改めて感じるとともに、明日帰国することに寂しさも感じながら、離陸した飛行場へ帰還しました。
最初は本当に恐怖しかなく、一生に一度の機会だからという気持ちで申込ましたが、いざやってみると本当に楽しく、感動する体験で、ぜひともまたダイブしてみたいという気持ちになりました。
スカイダイビングをすると人生が変わるという言葉もありますが、これで何かが変わるとは思えません。
ただ、ひとすらに怖いと思っていたことでも、いざやってみるとそれほどでもなく、むしろ楽しさすら感じることができるという状況は、人生において多々あるのかもしれません。
ハワイの青い空を満喫し、本当にやってよかったと思えた、一生忘れることのない体験でした。
スカイダイビングの際に、ホームページの注意事項などで、上空は寒いので何か羽織るものなどをといった記載があります。しかし、飛行機の中にいると扉を開けるまでは外の気温はそんなに感じず、更にダイブしてからはあっという間、かつ気温など感じる余裕もないため、無理に羽織るものを用意する必要はないと感じました。 中にはTシャツにハーフパンツなど、かなりラフで肌の露出が多い恰好をしている方も何人かいました。 写真撮影&購入をする方が多いでしょうから、むしろ写真映えするお気に入りの恰好をするのが良いと感じました。
●コメント
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【 広報チーム さいとぅ さん】
kanさんの「ひとすらに怖いと思っていたことでも、いざやってみるとそれほどでもなく、むしろ楽しさすら感じることができるという状況は、人生において多々あるのかもしれません。」という一言に共感というか、なんだか勇気をもらった気がします。
私は行動する前に考えすぎてなかなか進めないタイプなんですが、まずやってみることで何か得られるかもしれませんね。