みんなの旅話～ほっこりアルバム～

先週、ハワイで姉の結婚式がありました。
私も両親も、ハワイへ訪れるのは初めてのことでしたが、特に母は、海外旅行自体が初めての体験でした。
姉が国内挙式ではなくハワイ挙式を選んだのは、"ハワイの美しいビーチやチャペルへ憧れがあったから"というのもありましたが、一番の理由は、"一度も海外へ行ったことのない母を、海外旅行へ連れて行ってあげたいから"だということを、私にだけ話してくれました。

姉は、家族を招待したいからと言い、私たちのハワイへの旅費も全てもってくれました。
この時のために、今まで一生懸命働いて、お金を貯めてきていたようで、本当に本当に、感心させられました。

姉は、式の最中にも「お母さん、初めての海外を楽しんでる？」と、私にこっそりと聞いてきました。
「うん、すごく楽しそうで、ずっとワクワクしてるよ！」と答えると、姉は大変嬉しそうな顔をしていました。
そんな姉の姿を見て、私は、なんて親孝行な人なんだろう...と、込み上げてくるものがありました。

ウェディングドレスを身にまとった姉は、とても綺麗で、美しく、そして、心の優しさがオーラとなって出ているようで、私にはいつになく輝いて見えました。

写真のブーケは、私から姉へプレゼントしたものです。姉の好きなデザインでオーダーメイドをし、サプライズで贈りました。
家族のことをいつも一番に考えてくれている姉のために、何か出来ることはないかと思い、私なりに精一杯考えた、サプライズでした。
造花のブーケは一生、形として残るということ、式当日にしっかりと使って貰えるということ、そして、妹である私からのプレゼントだったなぁ、と、いつまでも思い出して貰いたいということで、ブーケを選びました。
このブーケにも、物語が詰まっています。

もともと、式の3週間前には姉のもとへ届くはずだったのですが、配送業者の不手際で、配送中にブーケが潰れてしまい、急いでもう一度つくり直してもらうという事件がありました。
その時も、姉は、「プレゼントをしてくれた妹に謝ってください。」と、配送業者に言っていました。
私を気遣っての怒りの気持ちだったのです。

そんなこんなでバタバタしましたが、何とか新しいブーケも式の1週間前に無事に届き、今となっては笑い話となっています。
無事にブーケを受け取ったとき、姉は、「ありがとう」と、心から喜んでくれました。
なぜだか分かりませんが、その時、私は涙が出そうでした。
式当日、とびっきりの笑顔でブーケを持ってくれた姉の姿は、一生忘れられません。

私の大好きな、自慢のお姉ちゃん。
お姉ちゃん、結婚おめでとう。いつも家族のために、ありがとう。
世界一幸せになってね！！