みんなの旅話~ほっこりアルバム~

夢だったヴェネチア一人旅

ゆきぞーさん

2018/11/26 投稿

 

イタリア留学期間を利用し、念願の夢だったヴェネチアへ一人旅をした10月28日 日曜日のこと。
この時期はイタリア全土で暴風雨が相次ぎ、死者や犠牲者が出る大変な時期となりました。
まさかこんな悪天候に見まわれるとは予想していなかったので、少しがっかりしました。
でも、「雨でも今私はヴェネチアにいる!楽しまなきゃ!」 と気分を切り替え、本土の観光はあきらめて別のルートを探すことに。

そこで私はフェリーで40分ほど離れた''ブラーノ島''という小さな島へ向かいました。
この島は昔、漁から帰ってきた主人が自分の家がすぐに見つけられるようにおのおのの家をカラフルに色付けした名残で、今も街並みが色とりどりの美しい景色で彩られています。
「来て良かった!」と興奮したのもつかの間...
午前11:00頃 ブラーノ島でも水路から水が溢れだし、通路が水浸しに。
大雨とこの時期のアクアアルタ(満潮による水位の上昇)が重なり、みるみる街は水浸しになりました。

急いで長靴を買おうとお店に駆け込んだものの、どこも売り切れ!
歩ける陸地が少なくなり、押し寄せる水に途方にくれていると、ある60代くらいのおじさまが「大丈夫?(背中に)乗る?」と声をかけてくれました!
「ありがとうございます。でも私は重いですし、お気持ちだけで十分です!」とお断りしたものの、 「いいから!乗りなさい、ほら!」とおんぶをして近くの階段まで運んでくれました!
初対面の観光客である私をおんぶして助けてくれるなんて...と涙がで出そうになりました。

その後、まだ浸水していなかったレストランに入り昼食をとり、水位の引くのを待ったのですが逆に水位は増すばかり...
地元の方も、この時期はアクアアルタに慣れているものの、 「今日は異常だ...」と話していました。
こういう時、一人旅だと心細くなってしまいます。
食事のあと長居をするのは気がひけたのですが、店員さんに「すみません、もう少し待たせて頂いても大丈夫でしょうか?」とお願いして、二時間も待たせて頂きました。
お店の外はもう川のような水量で、安全な場所に座れていることが奇跡でした。

通常のアクアアルタなら、午後13時を境に引くということだったのですが、14時まで粘ってもダメでした...
本土に戻るフェリーの時間も迫ったので、お勘定を済ませ、長居をさせて頂いたお礼を告げて店を出ました。
意を決して裸足で冷たい水のなかを歩き、フェリー乗り場へ戻りました。

船は通常通りに来たので、何とか本土へも戻れたのですが、本土もところどころ水浸しになっており、結局電車の駅まではずっと裸足で歩いたのでした。
島よりも人が多い本土では、ほとんどの人が長靴を履いており、裸足で歩いている人は少なかったのですが人目は気にせず、すべらないように細心の注意をはらってひたすら歩きました。
あとから考えると、裸足で歩くのは足を怪我する恐れがあるし、切り口から黴菌が入って感染症にかかるおそれもあるので、靴やズボンがぬれたとしても裸足で歩くのはよくないなと反省しました...
結局、私のはじめてのヴェネチア一人旅は行きたかった観光スポットはあまりまわれず苦労の連続となってしまいました。

もし、もう一度あの経験を繰り返したいか?と問われれば「はい」とは答えられません。
レストランで待っている間、このまま島が水没して溺れ死ぬんじゃないだろうか、浮かれて一人旅なんてバカみたいだ、来なければよかったと気が気ではなくて、日本に住む家族に懺悔のようなメッセージを送ったりもしました。
でもあの島で助けて下さったおじまや、長居をさせて下さったレストランのスタッフさんの優しさを思い出すたび、胸が熱くなります。

自然の脅威を改めて感じたと共に、私も何かあったときには誰かに手を差し伸べられる人でありたいと思いました。

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旅トクアドバイス

アクアアルタの時期にヴェネチアへ行くときは、長靴をお忘れなく!

 

【 広報チーム さいとぅ さん】

それは大変でしたね><
でもそれこそ普通では体験できないヴェネチアを感じられたということはすごいと思いますし、この嵐がなければおじいさんやお店の方のやさしさにも触れられなかったと思えば少しはいい想い出に...ならないですかね?
せめてぜひ私たちから気持ちのクオカードをお受け取りください。

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