はじめての海外で出会ったやさしい人たち|みんなの旅話

みんなの旅話~ほっこりアルバム~

はじめての海外で出会ったやさしい人たち

シュガーちゃんさん

2018/09/13 投稿

 

もう30年以上前の昔話です。
まだ、スマホもインターネットもなく、街を散策するには地図を片手にという時代です(笑)
はじめての海外旅行は憧れのヨーロッパでした。

2週間ほどでイギリスのロンドン、フランスのパリ、ドイツのミュンヘン、ロマンチック街道、スイスのユングフラウヨッホ、ベルン、チューリッヒ、イタリアのローマ、ナポリ、ルクセンブルクなどを訪れるというハードなツアーでした。
いきなり行きの飛行機トラブルでニューヨーク経由となり、トランジットに時間がなく団体で走るというハプニング付きでした。
でもそれも楽しい思い出です。
旅行会社からお詫びにと最終地のロンドンでウェッジウッドの絵皿までいただいて申し訳ないくらいでした。

言葉もできないのに、とにかく行ってみようと若さだけで参加しましたが、行ってよかったなあと今も思います。
滞在時間は短かったですが、国によって言葉も景色も食べ物も、当時は通貨も違っていて、本当に楽しかったです。
日が立つにつれ、使った通貨の残りが増えていき、パッと見てもどこの通貨かわからないので買い物で困ったことが多かったです。
それでも両手に広げたコインから笑いながら選んで取ってくれたり、どこの国でも人々は優しかったです。

その中でも一番印象的だったのは、ドイツ滞在で受けた人々の親切でした。
ツアーでしたから自由時間は少なかったですが、朝早くに散歩したりして、できるだけ現地の人の生活に触れたいと思っていました。
ある朝の散歩中、小さな公園を歩いていると、カタコトの英語で話しかけてくれたおじさんがいました。
私もカタコトでしたが、話していると滞在中のホテルに朝食のパンを届けてくださる方のようでした。
すぐそこのパン屋さんのようで、おしゃべりしながらパン屋さんに伺うとドイツのパンをぜひ味わってとごちそうになりました。
塩のついたプレッツェルが散歩中の空腹にとても美味しかったです。

また同じドイツですが、日本に絵葉書を出そうと郵便局に行きました。
けれども窓口では言葉がわからないと思い躊躇していました。
ふと見ると切手の自販機があり、これなら買えると思いましたが買い方がわかりません。
すると、通りがかりのおばさんが買ってくださり、お金を払おうとしましたが、いらないよと言って(たぶん)去っていかれました。

ダンケシェンしか言えなくて申し訳なかったけど、すごく心にしみました。
写真に写っている切手はその時の残りです。

見聞きするものすべてが感動の旅でしたが、人々の親切は何よりの思い出になり、その国が好きになります。
最初の海外旅行で嫌な思いをしていたら、その後のたくさんの旅もなかったかもしれません。
今は多くの外国人が日本を訪れてくださるようになりました。
さりげなく私がいただいた親切を誰かにお返しできたらなあと思いつつ過ごしています。

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旅トクアドバイス

いろいろな国を訪ねて思うことは、やはり少しでも現地の言葉ができるといいなと思います。 そして、そこに住んでいる人々とふれあうことができるとさらに良いと思います。旅の目的にもよりますが、私は海外でも国内でも現地に住んでいる人にオススメを聞くことが多いです。 見るところも食べ物もイベントも住んでいる人ならではの情報があって、思い出深い旅ができます。 テキサスでの一面ブルーボネットの花畑、アメリカでの現地の人がボランティアをやっている博物館、スペインでの友達が出演しているタブラオなどなどです。

 

【 広報チーム さいとぅ さん】

わぁ~その当時のお写真がまた素敵ですね!
そうですよね、昔はスマホとかなかったんですよね。今はGoogleマップなど随分便利になったんだなと改めて思います。
その分、一人でもいろんなところへ迷わず行けるのかもしれませんが、シュガーちゃんさんが旅先で出会った人たちのように現地の方との交流を持てる旅をしたいなって私も思いました。
これからも旅先でたくさんのステキな出会いがありますように!

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