懸け橋プロジェクト、記念すべき第一回目はIgarashi Trousers(イガラシトラウザーズ)より五十嵐徹さまにお話を伺いました!世界一位のその先も見据えた五十嵐さまの大きな夢を語っていただきました。
五十嵐 徹 さま
株式会社RIFORMA(Igarashi Trousers)代表。 スーツのオーダーメイド会社に勤務後、トラウザー専門のオーダーメイドを行うIgarashi Trousersを設立。創業4年で受注数は世界二位。洋服以外にお車が好きだとか。
世界一のオーダーメイドを目指して
本日はどうぞよろしくお願いします!
まずは、Igarashi Trousersとはどういった会社なのかご紹介いただけますか?
トラウザーというのは英語読みでパンツのことなんです。うちは世界でも名前が知れているところは6社ほどしかないパンツ専用フルオーダーメイドのメーカーです。 オーダーでパンツを作るって聞いたことないじゃないですか。だからこの業界で独立すると言ったとき先輩方から「絶対に失敗するからやめとけ」と言われ続けました。
反対されながら、どうしてトラウザーのオーダーメイド会社を始めたのでしょうか?
みんなから止められたからというのが大きいです。
早く独立をして世界で1位になっておけば、他の方が注目し始めたとしても、そこに圧倒的な差をつけておけば安心だと思いました。 今4年目ですが1〜2年目は「パンツでオーダーなんて」と笑われることも多かったです。 でもおかげさまでここ最近になって注目されるようになって、雑誌の取材もちょっとずつ増えてきました。
世界で1位を取るというお話が出ましたが、この事業を始める時から“世界”を視野に入れていたのでしょうか?
そうですね。日本のアパレル業界は大きいのですが、市場規模でみると小さいんです。9割の方はユニクロでパンツを買い求めるので残り1割を追っても先が見えてしまう。 それなら世界規模でと思い、やるなら1位を狙って行こうと。ちなみに今オーダーメイドのパンツ受注数でいうと、弊社は世界2位の位置につけています。1位はイタリアで200年以上続いている会社なんですが。
え、4年でそんな老舗に追いついたのですか!?
そうなんです、おかげさまで。今その会社は年間2,000本受注していて、僕たちは1,000本なんです。ここからあと2年で世界一を目指そうと言っています。
お客さまの「今欲しい!」に応えたい
フルオーダーで作られるということは、お客さまには直接お会いしているのですか?
そうですね。今年間1,000本作っていますがその方全員にお会いしています。全員のオリジナルの型紙を作って、仮縫いの状態で一度履いていただいて、そこからまた微調整をして仕上げています。
そうすると完成までにどれくらいかかるんでしょう?
一般的な会社さんですと半年くらいかかりますが、うちの場合は早くて2ヶ月です。「時間がかかったもの=良いもの」とは思っていないんです。なぜ時間がかかるのかという課題から入って、すべての工程を疑問視してみてみました。
パンツって半年後のことわからないじゃないですか。ジャケットであれば、来シーズンのものを用意しようかなと思えるんですがパンツはジャストタイムで欲しいものだと思うんです。
お客さまの「今欲しい!」という気持ちに応えるためにはどうしたらいいかと見直したらこの形になりました。
▲ 年間1,000本を受注するIgarashi Trousersのみなさま ▲
今はなんにおいてもスピードが求められることが多いですもんね。
スピードを上げるというのは、一つの課題になりますか?
そうですね、課題です。
実際、自分自身もそんなに待てないですしね(笑)
例えば車を買って受け取りが3ヶ月後だとずーっともやもやした状態になるんです。買ったら明日には届いて欲しい(笑)だからそれをいかに早く実現させるかですね。これはどこの国でも共通だと思うので。
一番の喜びはお客さまの喜ぶ姿
作っていて一番喜びを感じる時はいつでしょうか?
やっぱり納品の時ですね。お客さまの喜んでくださっている姿を見ることです。最近はこの事務所で受け渡しもあるので、スタッフも直接お客さまに納品しているところを見ています。 「すごくいいね!じゃあ次はこんなのをお願いしたい」と次につながることも多いです。
それはモチベーションも上がりますね!
中で縫う作業をするときには僕もいち縫製要因なので、みんな同じ立場なんです。なので作ったものについて、「これかっこよくない!?」と見せ合ったりしてます。 うちの場合は、サンプルを作ってもスタッフに履かせて、いいじゃん!いいじゃん!って写真撮ったりして、それをインスタグラムにあげたり(笑)
距離が近い感じもいいですよね!現在は二年後に受注数世界一を目指しているとおっしゃっていましたが、それが叶えられたその先の夢もあるのでしょうか?
もちろんです!世界で一位になることは通過点で、それからどうするかなので。ファッション業界というよりはオーダーメイド業界を変えていきたいです。
それは壮大な夢ですね。本日はインタビューのご協力ありがとうございました。世界一を目指して頑張ってください!
▲ 左:深津 中:五十嵐さま 右:齊藤 ▲
世界とつながろう!懸け橋プロジェクトについて
世界とつながろう!懸け橋プロジェクトは、世界で活躍する方を応援し、日本と世界の懸け橋になることを目指すプロジェクトです。世界へ羽ばたく方、これから羽ばたこうとしている方に、広報チームがインタビューをしてその夢を語っていただいています。
ふかつ
広報チームリーダー。普段は弊社サイト制作を担当。今行きたい国はフランス!サッカーが大好き。
さいとぅ
広報チームとして活動中。カナダに留学経験あり。今行きたい国はチェコ!一人海外旅も好き。