読書の秋
みなさん、こんにちは。鳥居です。
秋も深まってまいりましたね。
さてさて秋といえば読書の秋!
みなさんはどんな本がお好きですか?
わたしは「出てくる食べ物が美味しそうな本」が好きです。
ことに海外文学や旅行記などを読んでいると、味わったことのない食べ物に憧れたり、
舞台となった場所に行ってみたくなったりしますよね。
そこで今回はわたしの憧れの地、メコン河のお話など。
30代以上の方はご存知でしょう。
フランス人女流作家マルグリット・デュラスの自伝的小説「ラ・マン」には、
15歳の主人公がメコン河を渡し船で遡る印象的な場面が出てきます。
長いお下げ髪に男物のソフト帽を載せ、ラメ入りのハイヒールを突っ掛けて、
着古して色の褪めた絹のワンピースを「袋でも被るみたいに」無造作に着た若き日のデュラスが、
船の欄干に凭れてメコン河を眺めている・・・という描写になぜか物凄く心惹かれ、
「ベトナムに行ったら、絶対メコン河で渡し船に乗る!」
と鼻息を荒くしていたので、実際にメコン河を目にしたときは感激しましたー!
広々して気持ちいい!
デュラスが住んでいた1920年代のメコンもこんな感じだったのかしら。
なぜか川の真ん中に、三々五々と船が束ねられています。
なんかよく分からない壺をぎっしり運んでいたり、
雑~な感じで豚を運搬していたり、
今なお、生活水路として大活躍なのですねー。
ベトナム料理は野菜やハーブがたっぷりでとても美味しいですが、
それも肥沃なメコンデルタの恵みなのでしょうね。
さて、お米やニョクマムで味をつけた川魚などのベトナム料理しか好きじゃない、
というベトナム生まれのデュラスに、フランス育ちのお母さんは、
「あんたたちはフランス人なんだから」
と高価な輸入のリンゴを食べさせますが、デュラスは「こんなの綿じゃないか」と吐き出してしまいます。
そして母親が午睡している隙にマンゴーの木に登り、
「現地の子の食べもの」「お腹を壊す」として禁止されているマンゴーをお腹いっぱい食べる・・・
というエピソードにも激しく憧れていたのですが、残念ながらわたしにも登れそうなマンゴーの樹は発見できませんでした。
ドリアンは山積みになっていましたが。
そういえばデュラス作品にはドリアンの話は出てこないなあ。文学的でないからでしょうか。
植民地時代の建物も、美術館や博物館として活躍中です。
デュラスが暮らしていたカソリック系の寄宿学校もこんな感じだったのかも。
建物だけでなく、東南アジアとしては劇的にスイーツが美味しかったり、
おしゃれなカフェや素敵な雑貨屋さんが多いのもおフランス的な気がします。
それでは皆さま、素敵な秋をお過ごしください。
ふかつです。普段はホームページ制作を担当しています。パソコンに向かってタグを無心で打ち込んでいるときが僕の真髄です。お客さまにとって分かりやすくて使いやすい、迷わないサイト作りを使命としています!今行きたい国はフランス!パリサンジェルマンというサッカーチームの試合を観戦することが夢です。
さいとぅ(小さい“う”)です。現在は広報チームとして、ふかつリーダーの下、活動しています。カナダに留学経験があり、一人海外旅も好きです。今一番行きたい国はチェコ!よろしくお願いいたします!
にしはらです。この度広報チームに仲間入りしました。普段はお客さま係を担当しております。ドルユーロをもっと面白いものにしていけるよう、ご利用いただくみなさまの声を大事にしていきます。今行きたい国はアメリカ!ニューヨークシティマラソンにいつか挑戦したいです。